歪んだ愛(共依存/アダルトチルドレン)

こんにちは!ブログに立ち寄ってくださってありがとうございます。
ココは、私が60年の人生で向き合ってきた人生模様、その扉を開け綴っています。
今日は2018年頃の扉を愛鍵で開けてみましょう。

その日、叔母の友人という形で出会った老婦人からこんな相談をされました。

年の頃は80歳近いご婦人。
ご主人は7歳下で、30歳を目前にしたころ出会いすぐにプロポーズされ、当時は年齢差に周りからとても反対されての結婚だったそうです。
しかし、当時のご婦人は住込みの美容師さん、師匠である先生のご自宅での家政婦兼業のような生活だったため、早くそこを出たい気持ちから、反対されればされるほど気持ちは熱くなり、二人で逃げるように一緒に暮らし始め入籍しました。

しかし結婚直後、まだ21歳という若さだった夫は夜遊びも激しく、長男出産時もどこにいるのかもわからず連絡も取れないありさま。何か言えば「口ごたえするな!」と言い、言葉の暴力は日常茶飯事、時には顔にあざができるほど殴られました。
その暴力は50年経った今でも変わらず、なにか彼の気に障る発言をしようものなら、付近にある灰皿でも顔めがけて飛んでくる、近くに居ればすぐさま頭や顔を殴られるような日々です。70過ぎてもその状態とは…。

私は、50過ぎの息子さんたちも母親がそんな状態にもかかわらず、父親を止められないものかと考えながら聞いていました。

彼女は今まで何度も家出を試み、夫が留守中に家を出る準備をしたものの、二人の子供を思うと一人で家出はできませんでした。夫は実家が会社経営をしており二代目だったことで経済的には余裕がありました。
彼女は、自分が子供を連れて出ていっても経済的に困窮するのは目に見えていた為、離婚も考えられませんでした。
夫には長年いろいろな女性が常にいて、自分が出て行けば子供たちが継母に育てられることになるのも嫌だったようです。
お話をしている2時間ほどの間にもご婦人の携帯は数分置きに鳴っています。
出ようとしないご婦人に私は「出てくださっていいですよ」と言うと「いつものことですから」と出ようとしません。出たとしても、どこに、誰といて、何時に帰るのかと怒鳴るだけだと。
しかし、そのあとのご婦人の様子に少し驚きました。「もうすぐ80歳になるおばあさんに、必ずいつも、愛してるから心配なんだよ!と言うんですよ」と、苦笑いしていました。愛してるから!そうなんですね~…と言いながら私はまんざらでもでもなさそうに微笑むご婦人に違和感を感じました。
そしてこの老夫婦がどういう状態かハッキリ見えてきました。
まるで、別れない理由をいろいろ探し、自ら地獄のような生活に留まろうとしているように感じました。

これはマニュアル通りの共依存です!
夫のDVに苦しむ女性が、何度逃げても戻ってしまいどうしても離れられないパターンと同じです。
私がいないとあの人はダメになるから。
僕がいないとあいつは生きていけないだろう。
また、このような共依存関係は親子間でもあります。
収入もちゃんとあり、口では離れたいと言っているのにいくつになっても親元に住んでいたり、40歳も過ぎた子供に食事の支度をしてあげないといけないと思い込んでいる母親など、共依存の場合が多いです。
相手にとって「自分が必要な存在」と考えることで、離れることも自立することもできなくなり、互いに依存し合う関係になってしまいます。

しかし多くの場合、これは無自覚で陥っています。そして気づかぬうちに溝を深めています。
自分は愛情深い、思いやりが厚い、我慢強い、などと正当化して過ごし、歪んだ愛を育てています。

共依存状態の特徴

・常に行動を共にし、一心同体感が強い
・連絡をする回数が多すぎる
・相手のことをすべて知っていないと気が済まない
・必要以上に相手の許可を取ろうとする
・相手も自分に依存してほしいと思う
・お互い束縛しあっている
・相手の機嫌や気分に敏感に反応する

共依存に陥りがちなタイプの特徴

・孤立するのが不安な性格
・親の愛情が不足した状態で育った
・相手に尽くしすぎる
・頼られるのがうれしい
・NOと言えない
・経済的に自立できていない
・メンヘラ気質

ずっと無意識のままこういう状態が続くと…

相手に依存している側に、うつ、パニック障害、適応障害などの心の病気が起こってきます。
NOと言えないことが続く、暴力に耐え続ける結果として心身症を引き起こしていきます。
また、自分を押し殺し過ぎたために、自分が何者なのかわからなくなってしまうので、心身症でも様々な形で現れてきます。


では共依存から抜け出すにはどうしたらいいでしょうか?
・共依存であることを自覚する
・物理的、精神的に自立する
・一人の時間を大切にする
・自分のことを認めてあげる
・相手の嫌な部分を認識する
など簡単そうでかなり難しいことです。
共依存状態が加速してしまうと、自分ひとりで解決していくことは非常に困難です。
自分たちの中では共依存状態が当たり前になっているため、認識するのも難しいですし、認識できたとしてもどこから直していけばいいのかわからない場合が多いのです。

そんなときは、迷わず…
~空を見上げて~ 心の相談室にご相談ください。

心理療法と数あるワークで、無意識の執着を手放し自分軸で生き、憧れだった自分を手に入れ、幸せに満ち溢れ、空の美しさに気づける人生の扉を開けましょう。
愛鍵を私がお渡しします。

 

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