いい女の定義(恋愛依存/見捨てられ不安)

こんにちは!ブログに立ち寄ってくださってありがとうございます。
ココは、私が60年の人生で向き合ってきた人生模様、その扉を開け綴っています。
今日は2005年頃の扉を愛鍵で開けてみましょう。

あるアパレル関係の職場で出会った彼女は、誰が見ても美人で可愛らしさも備えた女性です。
男性ならだれでも恋人にしたいと思うはず!という雰囲気を持っています。


しかし、なぜか彼女の恋愛は長続きません。常に入れ代わり立ち代わり恋人が変わります。
数か月ぶりに会うと必ずと言ってもいいほど別の人と付き合っています。
別れてもすぐに新しい彼ができる彼女は、恋が続かない原因が自分にあるとは思ってもいません。
第三者から見ると、まるで番号札を渡された男たちが、列を成して彼女がシングルになるのを待ち構えているように感じたほどです。
なぜそんなにモテモテの彼女が、最初は追いかけられているのに、数か月で立場が逆転し、彼女が彼を追うように変わってしまうのか…。

長年疑問に思っていた私は、心理学を学び始めたころにこの疑問の紐を解いてみたくなりました。
40代になったころ同窓会に参加した私は、カウンセラーという観点から、男性陣にこんな質問をしてみました。
「男性が思う “いい女” ってどんな女性なの? 」そうすると、意外な答えが返ってきました。
A君「恋人にするか、愛人にするか、女房にするかで “いい女” の定義は違うなぁ」
B君「結婚を考えて付き合う恋人とただの恋人でも違うよな」
C君「いやどんな立場だろうが、性格ブスは絶対に嫌でしょ」
他大勢「うん、結局さぁ自分をちゃんと持ってる子でいつも前向きに頑張れる子じゃない?」
男性の意見なのに、外見の美しさを挙げる人がいなかったことがちょっと意外でした。
(あくまでもこのデータは40代なので、若かったら違う結果だったかも…笑)
女性が男性に求める “いい男” でも、結局、優しさや思いやり、懐の大きさになるように、男性も突き詰めれば “いい女” とは、外見ではなく内面の美しさだとすると、彼女の恋愛が続かない理由も納得です。

まず、彼女は自分を大事にしていません。出逢ったその日に肉体関係になってしまうことも多々あります。求められればすぐに応じてしまう行動には彼女の心の内に隠された【見捨てられ不安】もあったのです。表層意識では自分がフラれるなんてありえないと思ってしている行動でも、深層心理では傷つきたくない、断ったらもう会ってもらえないかも?という不安が渦巻いていたのです。彼女は長い間、自分の心の奥深くにある孤独や寂しさに気づかず人生を過ごしていたのです。

彼女の育った環境は、傲慢な父親、過干渉な母親、身勝手で幼稚な兄、両親はいつも激しく言いあってばかりの日々。父親の母親への嫉妬は異常なほどで、ほんの少し連絡が取れないだけで気が狂ったように大声でどなったりパニック状態になるほどでした。警察沙汰が日常茶飯事の兄を溺愛し、彼女には優しい言葉ひとつかけず何をしてもけなされ馬鹿にされるだけだったそうです。そんな彼女は、成長していく中で両親から得られなかった愛情を気づかぬうちに付き合う相手に求めてしまっていたのです。異常な束縛、四六時中の連絡を求め、毎日でも会ってほしいと言い、自分の要求を却下されればすぐに別れると騒ぎ、相手が折れるまで無視し続けます。しかし相手をコントロールしようとすればするほど、相手はどんどん冷めていきます。モテる彼女は自分の思い通りにならない相手など必要ないと言って別れ、あたかも順番待ちをしていたような別の男性へと移っていきます。

そんな彼女も、さすがにどんな相手と付き合っても幸せを感じられないことに疑問を抱き始めました。
ある時、初めて自分に問題があるのかも?と私に相談してきたときは、すでに彼女と出会って15年が経過していました。
過去に私が言った “自分をもっと大事にして!” と言った言葉の意味がわからない。
私は自分を大事に思ってるし、恋愛関係においても、いつも自分が主導権を握っていると言いました。
私は、質問しました。「彼が会いたいと言ってきた時、用があったら行かない?」「彼が肉体関係を求めてきた時、体調が悪かったら断れる?」「私と約束している時も彼から誘われると断ってきてたでしょ?」
その時の彼女のハッとしたような顔を今でも憶えています。

だいたい恋愛において主導権を握るという表現もおかしな話です。自分を大事にすることとは全く違います。
自分を大事にしない人間を他人が大事にしてくれるはずがありません。
彼女は長年大きな勘違いをし、他人軸で生きているうちに自分自身を見失っていました。
本人が変わりたいと思った時がチャンスです。早速カウンセリングを始めていきました。
他人軸から自分軸へ生き方や考え方を変えていくことで人生が180度変わっていきます。
他人基準で物事を考えたり進めたり結論を出したりしていると、本来自分がどんな考えで生きてきたのか、どんな望みを持っているのか、どう生きていきたいのかなどがぼやけてしまってわからなくなります。
彼女は40代になってやっと自分に欠けていたものが何なのか、恋人を両親の代替えにしていたことなどを理解し、ワークにきちんと取り組んで、誰もが憧れる心も美しい女性に変化することができました。
実兄とは縁を切りましたが、両親へのわだかまりも払拭し、晩婚ながら素敵な伴侶を見つけ幸せに暮らしています。

望む人生を手に入れるため、他人軸から自分軸へシフト!
明るい未来へと歩き出しませんか?
是非、カウンセリングの扉を叩いてみてください。

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