こんにちは!ブログに立ち寄ってくださってありがとうございます。
ココは、私が60年の人生で向き合ってきた人生模様、その扉を開け綴っています。
今日はつい最近相談されたお話の扉を愛鍵で開けてみましょう。
ある日、友人として仲良くしている、私が30年近く前に勤めてた会社の元同僚から、ちょっと相談があると呼び出されました。
彼は当時、製造部の平社員でしたが、今では部長に昇進し製造部を仕切っています。
相談内容は、半年ほど前、製造部に配属になった男性社員(以下A君)のことでした。
A君は、採用が決まり出社した初日に「ちょっと話しておきたいことがあります」と言い、前職を辞めた本当の理由を話し始めたそうです。
友人は「今さら何を言い出すんだ?」と思ったそうですが、冷静に聞いてみると、前職でパワハラに苦しみ適応障害と診断され退職したと言うのです。なぜ、面接で言わず今になって話すのかと問うと、隠していようと思ったが、職場が変われば治ると思っていた。しかし、入社まで様子を見たが体調が芳しくないと。
友人は、本採用まで半年間あるため試用期間中様子を見ようと思ったと言いました。
そして半年が過ぎようとする今、本採用をためらってしまうことが多く相談してきたというわけです。
ためらってしまう理由は、まずA君は年配者(60代以降)の男性に対してだけ、なぜか毛嫌いをし歪んだ見方をする特徴があるそうです。私も同じ会社に勤めていたので、A君が毛嫌いしている男性をよく知っていました。特に同僚から嫌われるような人柄ではありませんし、よく働く方です。
私は、A君の会社内での行動や仕事ぶり、仕事を離れた飲み会などでの様子を細かく聞いてみました。
なぜならA君が診断された適応障害にはパターンが2つあり、前職のパワハラだけが原因だとすれば、大元の原因である職場を変わり因子を排除すれば適応障害の症状は改善していくはずだと思ったからです。
適応障害のパターン
1.原因となるストレスがはっきりしている場合、環境を変えるなどしてストレスが解消されると、半年以内に症状がおさまることも多いとされています。
2.適応障害が二次障害でおこる場合、背後に別の疾患が隠れていることがあります。
二次障害とは、ある疾患が原因となって二次的に起こる精神疾患や行動の問題のことです。
環境を変えても、そのたびにストレスフルな状態に陥って体調を崩す人もいます。
この場合は、発達障害やパーソナリティ障害などの環境適応が苦手な特性のある疾患が背後に隠れているのかもしれません。
しかしA君は、転職しても尚、体調は芳しくなく不調を訴えていたし、特定の年齢層の男性に敵意をむき出しにする傾向があり、自分を正当化する発言が多々見られたこと。
飲み会などで、10年以上勤務する先輩に対しマウントをとるような威圧的な物言いをすること。
入社から半年間のA君の言動などから、誰もが知りえる明らかな事実を、わざわざ捻じ曲げて自分を立派に見せようと嘘をついたり、自慢話ばかりすること。
そのような点から予想していくと、A君の場合、パターン2の方がしっくりくるのがわかります。
もう少し深く言えば、A君の場合、60歳以上の男性への嫌悪感や、粗探しが尋常でないことからも、おそらく父親との確執も感じられました。自分の仕事の失敗も年配の上司へ責任転嫁し自分を正当化する傾向もあります。
前職の退職理由が、その年齢層の上司のパワハラだという点もひっかかります。
幼少期に鍵がありそうですが、これも本人をカウンセリングしなければ、卵が先か鶏が先か…わかりません。
ただ、父親が彼の症状に関係していることは間違いなさそうです。
あくまでも本人をカウンセリングしたわけではないので “仮の見立て” としか言えませんでしたが、友人がこの後、A君を本採用にするかどうかの参考にはなったとのことでした。
このように、カウンセラーをしていると周りからの相談が次々と舞い込んできます。
しかしその都度、私が心を痛めることは、救えそうな方がとても多くいるにも関わらず、直接カウンセラーとしてご本人様に関われることは、ほんの一部であることです。
周囲も気づいていながら、本人に直接「カウンセリングを受けてみたら?」と言えるほど、まだまだ今の日本はカウンセリングに対して寛大ではありません。
カウンセリングというものが欧米のように生活の一部になる時代が早く来てほしいと願ってやみません。
もし皆様の周りでも、漠然と生きづらさを抱えていたり、人生を何とか変えたいと思っても一歩を踏み出せない方がいらしたら、勇気を出してカウンセリングを提案してみてください。
カウンセラーは100%あなたの味方です。
心理療法と数あるワークで、無意識の執着を手放し自分軸で生き、憧れだった自分を手に入れ、幸せに満ち溢れ、空の美しさに気づける人生の扉を開けましょう。
愛鍵を私がお渡しします。
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